Webニミ講座/生活動線上の住環境整備

1-1.家の中を考える

家の中の生活動線を考える 家の中の生活動線を考える
普段、何気なく暮らしている家の中には、「玄関への出入り」、「廊下を歩く」、「階段の昇り降り」、「トイレや浴室に行ったり」、「居間で座ったり立ったり」、「寝室で就寝」するなど、思った以上に家の中での移動が多いことが分かります。
しかし、加齢に伴い身体が衰えてきたり、動作がスムーズにできなくなった場合、移動が困難になってくると思います。
「生活動線上の住環境整備」では安全にそして安心した生活を送っていただけるよう住環境整備について、やさしく解説いたします。
統計では高齢者事故の約8割が「転ぶ」ことによる事故だったそうです。
ころばない」ように注意しなければいけません。
では、なぜ転んでしまうのか?
私たちは立っている時、両足で体を支えています。両足で支えている面を支持基底面と呼び、体の重心が支持基底面の中心になるよう、上手にバランスを取ることによって立っています。しかし、歩行や段差を乗越える場合、片足立ちとなり重心が支持基底面の外になるためにバランスを崩し、ころび(転倒)やすくなります。そこで手すりや杖などの福祉用具を使用し支持基底面を大きくすことで、ころぶ(転倒)リスクを減らすことができます。

1-3.高齢者の事故発生場所

一つ興味深いデータをご紹介します。高齢者の事故はなんと!約8割弱が家庭内で起こっています。しかも居室や寝室で一番多く事故が起こっています。下記のグラフでは一番多くの時間を過ごす一見安全な場所と思われていた場所で事故が多く発生していることが分かります。居室・寝室を安全に移動できるようにすることで、より安全で安心な生活を過ごすことができます。
次の章では、転倒のリスクを減らす福祉用具をシーンごとに、ご紹介いたします。

内閣府HP 「高齢者の生活環境」より引用 2015.02.03

Scene(シーン)1.玄関

Scene(シーン)1.玄関/歩行補助、段差乗越え
日本は高温多湿なため、建築基準法により床の高さを45cm以上の高さにするよう定められています。
その為、段差を乗り越えるのが困難な場合にはステップ台を使用し段差の高さを少なくします。
手すりは、歩行から段差の乗り越えの際の支えとしでご利用いただき、できるだけ途切れないように連続した形で構築することをお勧めいたします。ヤザキではステップ台と手すりが一体となった「手すり付ステップ台」やレンタルでご利用いただける「あがりかまち用たちあっぷ」という福祉用具があり、ご利用スタイルに応じてお選びいただけます。
  • オーダー手すり
  • オーダー手すり
  • ステップ台
  • オーダー手すり&ステップ台
  • 手すり付ステップ台
  • あがりかまち用たちあっぷ

Scene(シーン)2.廊下/階段

シーン2.廊下/階段
歩行補助手すりは、歩行を補助するために手を滑らしながら使用する手すりで、主に室内外の廊下や階段で使用することが多い手すりです。直径は30~40mmの径が一般的に用いられています。主に壁だけでなく立ち上げ手すりを使用して基本的には動く範囲を連続してつないでいくことをお勧めします。しかし、部屋の扉や途切れてしまう場所に関しては下記 ③番 着脱手すり対面型)の写真のように取外し式の手すりや下記 ⑤番⑥番の、 はね上げ式の手すりを利用することによって支えが途切れず安心してご利用いただけます。
  • ①縦手すりが有るためトイレへの出入りが楽に行える
  • ②階段/オーダー手すり
  • ③着脱手すり対面型
  • ④ふすまが有るため床からスタンドを立上げて手すりを設置
  • ⑤歩行の際、手すりを下げた状態にし手すりとして使用
  • ⑥手すりをはね上げると庭への出入りが可能

Scene(シーン)3.居室/寝室

シーン3.居室/寝室
居室・寝室では、立ち座り、歩行など様々な動きをするため、工事を伴う手すりの設置では動きの邪魔になるため出来ません。この様な場合、ヤザキのおくだけシリーズ「たちあっぷ」は置くだけで手すりが構築でき「立ち上がり」から「歩行」までをサポートいたします。
置くだけなので設置が簡単!
また、更に「つながるくん」で「たちあっぷ」同士を連結することでベッドからの起き上がり・立ち上がりを補助するだけではなく、「たちあっぷ」を移動補助手すりとしてもお使いいただけます。生活空間の拡大を実現いたします。
  • ①たちあっぷステンレス仕様
    CKA-13
  • ②たちあっぷ CKA-04
  • CKA-E60,90,120
  • たちあっぷ & つながるくん使用例
  • たちあっぷを連結し動線を確保

Scene(シーン)4.屋外

シーン4.屋外
「庭への出入り」や「外出」の際は通常、玄関から行き来をしていると思います。環境によっては普段過ごしている所から玄関までが遠く大変な場合もあります。 この様な場合には、発想を切り替え玄関からではなく居室から直接屋外へ出入りできるよう住環境を整備することによって安全な移動が可能になります。
ヤザキの「手すり付ステップ台」は、「ステップ台」に「手すり」が付いている為、掃出し窓や廊下から直接屋外へ安全に出入りすることが可能になります。たちあっぷ540は、段差54cmに対応した屋内・屋外兼用のてすりで、掃出し窓などに置くだけで安全な補助手すりが構築できます。
また、動線を短くすることで、より安全に移動していただくことができます。
手すり付ステップ台」は、ご利用者様の身体能力・住環境に合わせフルオーダーに対応したイレクター製と高さ調整可能なステンレス製(規格タイプ)が有ります。
このように住環境を整備することで、本人の行動範囲が広がり
生活動作が自立に近づけば介護量が軽減されます。
  • ①手すり付ステップ台
    オーダー/イレクター製
  • ②たちあっぷ540 規格品
    段差54cmまで対応
  • ③車いす用スロープオーダー
  • ④手すり付ステップ台
    ステンレス仕様
  • ⑤屋外てすり オーダー
  • ⑥屋外てすり オーダー
  • ⑦屋外てすり オーダー
  • ⑧屋外てすり オーダー
  • ⑨手すり付ステップ台
    オーダー/イレクター製

まとめ/住環境整備の考え方

ここまで福祉用具や住宅改修について簡単に説明させて頂きましたが、住環境整備は何も福祉用具や住宅改修だけではなく、家の中を整理・整頓したり家具を動かすなどの模様替えをするだけでも大きく変わります。しかし、それでも不安という場合には福祉用具の利用や工事も検討ください。福祉用具と住宅改修を上手に併用して安全な暮らしを送っていただければと思います。
ヤザキでは住宅改修(工事用)の部材福祉用具オーダー等の対応で、ご利用者様の様々なご要望に沿えるよう提案しております。「介護される人、介護する人」がより快適な暮らしを実現することや自立に向かえるよう、積極的にお手伝いしていきたいと考えています。
尚、ご不明な点、疑問等ありましたらお問合せ下さい。

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