下剤には、その作用の強さより峻下剤(しゅんげざい)から穏下剤(かんげざい)まであり、内容的には便を柔らかくし ”かさ” を増やして排便反射を促す機械性(増量)下剤と、腸の粘膜を刺激して腸運動を高める刺激性の下剤とに大きくわかれています。
以前の調査によると、健常者の便秘症においても約80%の人が下剤に頼り、しかも90%~95%の人が刺激性の下剤を服用しその多くが薬局にて購入していると報告されていて、まず最初に下剤と考えるのが常識となっているようです。
下剤は医療の中でコントロールされている場合は非常に有効な手段ですが、誤った処方や生活パターンの変化によって便失禁の可能性も否定できません。加えて薬物耐性により服薬量が増加していく危険性もはらんでいます。