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介護支援ページkaigo-webについて 更新履歴 矢崎化工株式会社 ※介護支援ページkaigo-webは矢崎化工株式会社が運営しています。
トップページ > 福祉用具講座 > 作業療法士が提案する… > 4.新しい排便促進のアイデア


3.代表的な排便促進手段

一般的に排便促進のアプローチとして食餌(しょくじ)療法・運動療法・マッサージなどが上げられますが
身体機能に問題がある人にとって、病院では出来ても生活の中での継続は困難です。
また、病院などでも体に不自由があると下剤やオムツで対応することが多くそのまま自宅に復帰しても
自らの判断で改善することは困難です。

高齢者や障害者に対する排便管理の理想として、より体に優しい順に試行すること最終的には排便
はトイレで行うこと
です。
そのために、身体機能的にできない部分は自助具や福祉用具を利用し環境を整える
ことが重要な要因で、介護者を含めた当事者の評価や適応への援助は重要な要素と考えます。


■”トイレ”での排便
”排泄を行うならばトイレで”もしくは”排泄は座って”
というのは、どんな人でも納得できる話です。

しかし、このことができない現実が色々な場面で見
受けられます。脊髄損傷の固定期間中や貧血が
重度な場合、一人で座位がとれないのに介護力が
極端に低く起こせない場合、長い介護生活で仕方
なくおむつを使用している場合など、現実的には多
くの場面が想定できます。

私たちの以前の調査より、介護老人福祉施設(前
特別養護老人ホーム)における高齢者で移動能力
トイレ
や座位バランスの不良による介護量の問題や便座に座っている時の痛みや疲労感などから、寝たま
まの姿勢で排便をしたりおむつを用いることが多いということがわかりました。

活動には常に目的が必要ですが、特に知的側面に問題があるようなケースでは、やはり”快楽”が伴
わないと行動に結びにくいと思われます。
”より快適に””排便しやすく””爽快になれる”を目的に本人も楽になり介護もしやすい便座の必要
性を強く感じ、”排便姿勢””移動や排便処理の介護のしやすさ””手に入れやすさ” を考慮に入れ
前受け機能の付いた便座を開発しました。


■望ましい排便姿勢
従来のポータブルトイレは座位がうまくとれない人に対しては背もたれで受ければ良いという発想で作
られています。
しかし、自然な排便姿勢を観察すると、体を前屈し重心を前方(下肢)の方に掛けている方がほとんど
だと思います。無意識のうちに行っているこの動作は、実は非常に合理的で以下の効果が得られます。

@”いきみ” やすくなる
体を前に倒した方が重心が下肢側にかかるため腹圧が掛けやすく ”いきみ” やすくなります。
A肛門周囲が突出する
殿部の筋肉や皮膚が前屈することで引っ張られ肛門周囲が突出し排便が行いやすくなります。
B直腸-肛門角が鈍角になる
直腸と肛門のなす角度(直腸-肛門角)は寝ている時や立
っている時などの体を伸ばしている姿勢では鋭角(図1
になり、直腸に便が溜まっても容易に出ない仕組になって
います。
逆にトイレにしゃがんだ姿勢では体を前に折り曲げるため、
この角度が鈍角(図2)になり便が出やすくなります。
このように解剖学的な見地からみても寝たままで排便をす
ることは非常に難しいことがわかります。

また、従来のポータブルトイレのように背もたれにもたれか
かった姿勢よりも前屈した姿勢のほうが、直腸-肛門角を
より鈍角にできるため排便が容易になります。
図1:寝ている状態(女性)
図2:トイレで前屈している状態(男性)

寝ている状態(女性)
トイレで前屈している状態(男性)
C床ずれ防止
背もたれ座位では、体の重心位置が座骨・仙骨・尾骨付近
にあり、痛みや床ずれの原因になりやすくなります。
しかし、前受けにもたれかかることで体重が分散し、重心
位置が前方にずれるため、床ずれの起きにくい大腿部付
近で体重を支えるようになり、傷みを軽減させることが出
来ます。(右写真
姿勢による重心位置の違い
 <姿勢による重心位置の違い>

このように「排便の際、からだを前屈させる」という行動には意味があり、無意識レベルで排便
行為を促しています。
以上の点を考慮すると前屈姿勢が排便をしやすい姿勢であると考えられます。


■前受けトイレの開発
狭く段差が多いという日本家屋の状況を考えると、必ずしもトイレに行かなければならないとは言い難
い状況にあります。また、おむつで寝たきりでいる人に性急にトイレと考えるのは無理があるため、
”乗り移りがしやすい”、”前方で支持される”、”介助が容易である”を考慮にいれポータブルトイレタイ
プにて試作を繰り返し作製しました。
1号機 1号機
5号機 5号機

最新機 最新機 最新機 最新機

試作を重ねていった結果、上記最新機が開発されました。
次のページでは、この最新機「フロントレストキャリー」の特長を掲載します。


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  フロントレストキャリーの開発
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