人にやさしいヤザキの福祉用具

人にやさしい福祉用具との出会い。

1980年代初頭、矢崎化工株式会社ではイレクターを活用した病院・施設内における設備改善の提案活動をしていました。
この頃、セラピスト(作業療法士・理学療法士)の皆様が、イレクターをホームセンターで購入して患者さんに合わせたリハビリ訓練用具・自助具を製作していたことを知ました。
当時の在宅福祉に力を入れ始めた時代ともマッチし、当社が将来に向け、患者さんの在宅生活のお手伝いができるのではないかと考え、イレクターを使った人にやさしい福祉用具の開発に取り組んでまいりました。

  • 初めてのオリジナル福祉用具
    ~L型シャワーいす~

    座るところがない、浴そうの縁をまたげない、風呂いすから立ち上がれない…。患者さんが在宅生活へ戻った際に困ることは、特に入浴シーンに多く見られました。

    当時「シャワーいす」というものが少ない中、浴そうの高さに合わせて製作すれば入浴移乗台としても利用できる「シャワーいす」は、評価の高い製品となりました。特に「L型シャワーいす」は安定性が良く、座る向きにより手すりの位置が変わるので片麻痺の方にも使いやすいと評価され、約30年経った現在もご愛顧いただいているロングセラー製品です。
    また入浴用品だけでなく、歩行器などの製作も始めました。

    当時、世の中には病院・施設等で使用するために安定性を重視した大型の製品が多く、在宅で使用できるものは少ない時代でした。セラピスト様からご意見をいただきながら、患者さんにあったサイズ・形状で在宅でも使用できるコンパクトなものを製作していくことになり、このことからこれまでなかった「福祉用具」という概念が定着し始めました。

  • 住宅改修用の手すり発売

    当時の「手すり」と言えば一般的に新築用で太さが直径38mm~42mmと比較的太い製品が多い状況でした。しかし当社では、握りやすい太さと後付けの必要性を感じ「JBR-50」を開発。

    直径32mmの木目調イレクターと樹脂ブラケットは非常に丈夫で安心してご使用いただける住宅改修手すりとしての先駆的な製品となりました。これを機に、当社が在宅での後付け手すりのシリーズ化を進めたことが、世の中に住宅改修の手すりを普及させることにつながりました。

    シリーズ化を進めていく中で特に真壁などに使用する「ちり止めブラケット」は、非常に評価が高く取付面の小さい下地に取り付けできるブラケットとして発売され「スリムブラケット」として業界に定着しています。

  • 「たちあっぷ」の普及

    現在では置き型手すりの代名詞と言われるほど認知された「たちあっぷ」。その原型製品「パーソナルスタンド」は、社員の祖母が辛そうに布団から立ち上がる姿をみて開発されました。
    しかし、販売数が少ない状況が続き一時は廃番となってしまいます。
    廃番後もご利用者様やセラピストの皆様と接していく中で、布団からの立ち上がりだけではなく、玄関・居間・寝室など、手すりの取付が難しい場所でも容易に補助ができるということを再認識することになります。
    喜んでくれるご利用者様がいるのでオーダー福祉用具として一部で販売をし続け、行政へのご紹介を行なうことにより、介護保険適応商品(貸与)として徐々に認可いただくようにもなっていきました。
    その後も地道に利用者様へのご提案を続けていく中、2006年介護保険改正に伴い、軽度者の利用者様が介護用ベッドを借りられなくなり、介護用ではないベッドや布団の利用時での、立ち上がり・起き上がりの困難な状況が増えました。このことがはからずも、置き型手すり「たちあっぷ」が一気に普及するきっかけとなりました。

介護現場への想いと、それを形にする体制があります。

ヤザキの理念は「自主創造」。現場に必要なものは何かをいち早くとらえ、ものづくりによって応えつづける。
それが、創業から半世紀にわたって貫き通してきた当社の想いです。

自主創造-先見性と創造力で、自らの未来を築くオンリーワン企業-

介護される人・する人にとって、本当に求められるものは何か。
常に変化し続ける状況の中で、想いを形にするための体制を築き上げています。

  • 技術

    常に現場の最新のニーズをとらえつづける商品群の開発の源である技術部門では、蓄積されたノウハウと最新の設計・開発ツールとアイデアを融合させ、コスト・スピードにも優れた、現場の方々にとって「やさしい」ものづくりをしています。

  • 生産

    常に最新のニーズに応え続けるために、世界標準の品質・環境管理システムを確立しています。合理化・スピード化を追求する生産体制で、タイムリーな対応を可能にします。

  • 販売

    課題は、常に介護される人・する人の現場にあります。
    多くのお取り引きから培った経験と実績から、いち早くお客様のニーズをとらえ、わかりやすくご提案し、お困りごとの解決をしていきます。

融合

ニーズをいち早く吸い上げ 現場にお届けしています

これが「ヤザキの人にやさしい福祉用具」です。

介護される人・する人にとって、どんなものがほんとうに「やさしい」のか。
要望をカタチにできるのがイレクターです。
軽くて丈夫、衛生的で、冷たくなく、肌触りも良い。
現場で安心してご利用いただけるように、弊社の技術をカタチにしました。
どんな場面でも活用できるよう、材質や長さ・形なども臨機応変に対応していきます。

イレクターイメージ

イレクターとは?

介護現場の「困った!」こう解決しました

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  • 在宅の寝室

全国10ヶ所の営業拠点で、安心のサービスをいつも身近に。

介護の現場にいち早くかけつけ、困りごとを解決することでより快適な暮らしを実現したい。
ヤザキは全国10の拠点から、スピーディーに対応できる体制を整えています。

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本当に現場で役立てられるのかを「見て、触れて、試す」ことができる、
福祉用具を持ち込む「移動展示車」で伺います。

  • 移動展示車とは?
  • 体験展示会の様子

介護現場の未来のために、これからも共に歩み続けます。

現在、介護の現場で働かれている方々、そして未来を担う学生の方々と、より快適な暮らしを実現していくために、
ご希望に応じたカリキュラムで研修会を実施する「ユア・サポーター活動」を実施しています。

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