ユア・サポーター活動の様子

全国の施設・学校・病院などに移動展示車(クローバー号)でご訪問しています。

研修会

神奈川県横須賀市

2016/12/22

神奈川県立保健福祉大学

日 時  2016年12月 8日(木)  9:30~17:30
場 所  神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻
講 師  小河原 格也 氏 (作業療法士)
参 加  3年生(19名)
サポート隊  神奈川支店  福祉介護機器課
テーマ  「臨床場面に即した状況で、事前評価やニーズに応じたプランの検討・製作など一連の流れを学習する」

【事前評価】
介護老人保健施設にご協力を頂き、施設で使用する用具を製作しました。
学生が施設に訪れて、施設の作業療法士から要望をヒアリングし、寸法や仕様の事前評価を行い、製作物をホットパック用の足台・机上リーチ訓練台・車いす用足台・トイレ用足台・サンディング台に決めました。

【図面作成】
事前評価をもとに、図面の製作を行いました。
はじめにイレクターの特徴や部品の選び方についてご紹介し、その後グループに分かれて設計を行いました。
外寸法を決めたあと、イレクター部品表を見ながら使用する部品を選びました。

イレクター製作・授業

【座学】福祉用具は使う人にあったものを選ぶことが何よりも大切…

どうしてイレクターが福祉用具に適しているのか?
お風呂・玄関・トイレなどのシーンごとに、どのような住環境整備が必要になってくるのかを、事例写真をふんだんに用いてご紹介しました。

【展示車】見て・触って・試して・体感して・・

展示車では、実際にお風呂場やトイレ・ベッド回りを再現しています。
入浴台を浴槽の横においての座位入浴を実際に試してみるなど、実際に福祉用具の効果を体験して頂きました。

【イレクター組立実習】
パイプの切り方・接着の仕方をご説明した後、いよいよ設計したイレクターの組み立てを行います。

まずは、パイプをカットする所から始まります。
何本も切ったころには、手つきが慣れてきました。
イレクターの組み立てのコツは、面から作っていくことです。グループで相談しながら、図面と照らし合わせて部品とパイプを選んでいきます。
だんだん形になってきました。接着をしっかりと行います。
マットを取り付けて、完成です。

最後にグループごと、製作物の使用方法や、製作で大変だった事について報告して頂きました。

■ホットパック足台
足に温熱療法をする際にサポートするための足台です。
傾斜をつけて楽に座れるように工夫しました。適切な角度を考えることが難しかったです。

■トイレ台
トイレに座った際に、足が床につくように底上げするための台です。

■車いす用の足台
車いすに座った状態で、足が浮かないように支えるための台です。
様々な人に対応できるように、高さを変えたものを3つ製作しました。

■机上リーチ台
座った状態で手を遠くまで動かすリハビリをするための台です。
輪入れや、天板にものを載せる動作、磁石を取り付ける動作など様々な動きに対応できるように工夫しました。
製作の際は、グループ内で人によって理解の進み度合いに差があり、話し合いをするのが大変でした。

■サンディング台
サンディング台をイレクターで製作しました。
角度は20度、40度、50度の三段階に変更できるようになっています。
また、板を取り外して向きを変えることで、普通のテーブルとしても使えるように工夫をしています。
製作の全てが大変でした。

ホットパック足台、トイレ台

車いす用の足台

机上リーチ台

サンディング台

【サポート隊からコメント】
受講生のみなさん、長時間の授業お疲れ様でした。
最後に、「イレクターの製作体験をして、これから自分で作ろうと思いましたか?それとも製作を依頼しようと思いましたか?」というアンケートを取ったところ、全員がイレクターを自分で製作したいに手をあげて頂きました。
今回の授業を通して、イレクターの応用度の高さを体験して頂けましたでしょうか?
これからご活躍される臨床場面の中でイレクターも活用して頂けたらと思います。

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