ユア・サポーター活動の様子

全国の施設・学校・病院などに移動展示車(クローバー号)でご訪問しています。

研修会

神奈川県横須賀市

2017/7/18

神奈川県立保健福祉大学

日 時  2017年 7月 4日(火)  9:30~17:30
場 所  神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻
講 師  小河原 格也 氏 (作業療法士)
参 加  3年生(19名)
サポート隊  神奈川支店  福祉介護機器課
テーマ  「臨床場面に即した状況で、事前評価やニーズに応じたプランの検討・製作など一連の流れを学習する」

【事前評価】
介護老人保健施設のリハビリテーション科の先生にご協力を頂き、施設で使用する用具を製作しました。学生が施設に訪れて、施設の作業療法士から要望をヒアリングし、寸法や仕様の事前評価を行いました。
①またぎ動作の訓練用のハードル
②エルゴメーターに昇降するための足台
③低床車いすに座った状態で使用するための作業台(折り畳み式)
④施設の椅子の高さにあわせた足おき用の台
の4種類の用具を製作することになりました。

【図面作成】
事前評価をもとに、図面の製作を行いました。
はじめにイレクターの特徴や部品の選び方についてご紹介し、その後グループに分かれて設計を行いました。外寸法を決めたあと、イレクター部品表を見ながら使用する部品を選びました。

イレクター製作・授業

【座学】福祉用具は使う人にあったものを選ぶことが何よりも大切…

どうしてイレクターが福祉用具に適しているのか?
お風呂・玄関・トイレなどのシーンごとに、どのような住環境整備が必要になってくるのかを、事例写真をふんだんに用いてご紹介しました。

【展示車】見て・触って・試して・体感して…

展示車では、実際にお風呂場やトイレ・ベッド回りを再現しています。入浴台を浴槽の横においての座位入浴を実際に試してみるなど、福祉用具の効果を体験して頂きました。
教室に移動して、トランスファーボードを利用した移乗の体験も行いました。

【イレクター組立実習】

パイプの切り方・接着の仕方をご説明した後、いよいよ設計したイレクターの組み立てを行います。
まずは、パイプをカットする所から始まります。何本も切ったころには、手つきが慣れてきました。パイプをカットすることで出来たフチの凹凸をヤスリで削ります。

イレクターの組み立てのコツは、面から作っていくことです。グループで相談しながら、図面と照らし合わせて部品とパイプを選んでいきます。

だんだん形になってきました。

マットを取り付けて、完成です。

最後にグループごと、製作物の使用方法や、製作で大変だった事について報告して頂きました。

「金具を取り付ける向きが分かりにくく、思った以上に組立が難しかったです」
「高さ調整用の穴あけは予め空けてあったので、組立は簡単でした」
「可愛い形と色になり満足です」
「ヤスリをかける作業が一番大変でした」
「頑丈に出来て良かったです」等、さまざまな感想をいただきました。

またぎ動作の訓練用のハードル

エルゴメーターに昇降するための足台

低床車いすに座った状態で使用するための作業台(折り畳み式)

足おき用の台

【サポート隊からコメント】
受講生のみなさん、長時間の授業お疲れ様でした。
最後に、「イレクターの製作体験をして、これから自分で作ろうと思いましたか?それとも製作を依頼しようと思いましたか?」というアンケートを取ったところ、全員が自分でイレクターを製作したいに手をあげていただきました。
今回の授業を通して、イレクターの応用度の高さを体験していただけましたでしょうか?
これからご活躍される臨床場面の中でイレクターも活用していただけたらと思います。

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