ユア・サポーター活動の様子

全国の施設・学校・病院などに移動展示車(クローバー号)でご訪問しています。

研修会

埼玉県ふじみ野市

2010/10/20

文京学院大学ふじみ野キャンパス

【ユア・サポーターの取組み】
イレクター福祉用具組立研修会は、ヤザキが2007年から本格的に取組んで参りました 「ユア・サポーター」活動の一環として学校や施設等へお邪魔し未来のセラピストや既にセラピストとして活躍されている方々が日々の業務や活動での悩み事や疑問に対して少しでもお役に立てればと思い「個別研修」という形でサポートさせていただいています。

今回は、埼玉県ふじみ野市の文京学院大学/ふじみ野キャンパスにお邪魔し、イレクター福祉用具組立研修会を開催しました。文京学院大学は、2004年に創立80年を迎えた伝統のある学校で、幼稚園から大学までの一貫教育校となっています。保健医療技術学部(理学療法学科、作業療法学科、臨床検査学科)は、新設され5年が経過、まだまだ年数の浅い学部ですが、元々の「女子大だった良さ」 と 「福祉保育がある人間学部」の伝統を受け継いだ学部となっています。

【イレクター福祉用具組立研修会・概要】
授業は、理学療法学科が2クラス編制の為、中、一日を置いて2日間の授業となりました。今回は、研修会専用のテキストブック 「生活支援機器演習」 を作成し、このテキストブックを使用する最初の研修会の為、緊張した中での授業となりましたが緊張の中にも和やかな雰囲気の内に研修会を終えることが出来ました。担当の西條先生、並びに生徒の皆さん、ご協力有り難うございました。

日 時 2010年10月18日(月) 午後 (39名)|2010年10月20日(水) 午前 (39名)
場 所 埼玉県ふじみ野市 文京学院大学|保健医療技術学部 理学療法学科
教 授 准教授 西條富美代 氏
サポート隊 東京支店 福祉介護機器課(5名)
教 科 「生活技術学実習」~ イレクター福祉用具組立研修 ~

【カリキュラム内容】
今回の授業は、前半90分、後半90分の計180分の授業ですがカリキュラムの変更も可能となっています。

1.住環境整備、及び事例紹介
事例を通して住環境整備に関しての基礎について学んでいきます。

2.展示車による商品紹介
弊社展示車輌で実際の福祉用具を見て、触って、試して、体験して頂きます。

3.イレクター基礎講習
弊社製品のイレクターについての基礎的な説明の後、製作する用具の材料取りを行います。 時計/後半90分授業

4.イレクター組立実習
各グループに分かれて図面を確認しながら、実際に福祉用具を作成していきます。

【准教授 西條 富美代氏インタビュー】

利用者さんや家族のために、暮らしやすい環境を整えることで、ぜんぜん住んでいる世界が変わると思います。そうすると動作も違ってくるしモチベーションも変わってくる、そういう意味で使える道具はきちっと知っている必要があり、また、知るための努力を怠ってはいけないと思います。 生徒にはそう努めて欲しい。

文京学院大学 保健医療技術学部
理学療法学科 准教授
博士(工学) 西條 富美代 氏
・東京都立医療技術短期大学理学療法学科 卒
・横浜市立大学医学部 附属病院 勤務
・千葉県医療技術大学校 理学療法学科 勤務
在籍中 明治学院大学 社会学部 卒
・国際医療福祉大学 保健医療学部 理学療法学科
勤務後、現在に至る。
在籍中 日本大学大学院理工学研究科
修士前期/後期終了、学位取得

Q1.文京学院大学は、2004年に学園創立80周年を迎えたと言う事で、非常に伝統のある大学で、以前は女子校であったともホームページに書かれていましたが、文京学院大学の特色/アピールポイントをお聞かせ下さい。
A1.文京学院大学は、幼稚園から大学までの一貫教育校となっています。保健医療技術学部(理学療法学科、作業療法学科、臨床検査学科)は、新設され5年が経過、まだまだ年数の浅い学部ですが、元々の「女子大だった良さ」 と 「福祉保育がある人間学部」の伝統を受け継いだ学部となっています。また、6年前から大学は、男女共学にもなり伝統のある大学です。

Q2.西條先生が、「理学療法士」 を目指すキッカケは?
A2.目指すキッカケを聞かれると大変心苦しいものが有ります。
他を目指していて...実は、理学療法士になりたくて福祉関係の学校に入った訳ではありませんが入って国家試験受かれば一生ものだな、と思い勉強しましたが実際にやりだしたら理学療法の仕事が面白くて止められなく成りました。

Q3.「理学療法の仕事が面白くて止められなくなった」とまで言わせたものは何?
A3.利用者との関わりもありますが、新人でも専門職として責任をもって担当した方に関われること。 医師や他の職種と対等に意見を交換できること。
また、養成に携わるようになってからは学生の成長過程の変化が面白いと思いました。

Q4.先生の経歴が書かれたページを拝見しますと非常に多彩で、ムチャクチャ勉強家なんで驚きました。 先生は、千葉県医療技術大学校 理学療法学科 在籍時に明治学院大学社会学部を卒業。 また、国際医療福祉大学の勤務時代では、日本大学大学院理工学研究科 博士課程の前期、後期程を修了し、博士号まで取得されています。
女性の方が 「理工学研究科」 というのも珍しいと思います。 理学療法の分野からは何かかけ離れているように感じましたが...
A4.私が大学院に入ろうとした時には理学療法系の大学院が無い時代でして、また、私は、「介護職員の身体的負担の軽減」を研究テーマにしてまして、それを人間工学的に研究を進めようと考えて、理工学研究科へ進んだということです。

Q5.千葉県立医療技術大学校と国際医療福祉大学赴任時代には、先生の立場と生徒という相反する生活を送って来られ、過密スケジュールをこなされたものと想像します。 このバイタリティ/活力の源はどこにあるんでしょうか?
A5.「理学療法の仕事が好きだった」からだと思います。 今でも大好きです。特に教育に携わるようになってからは、今まで以上に理学療法の仕事を続けていこうと決意しました。また、教育の仕事をするためにはやはり、大学院に入る必要がありました。自分の知りたいこと(考えていること)が中々自分でできないので大学院で技術の修得をと考えました。この思いがあったから続けられた事と、回りの環境が学位を取る方はみんなその様にしていたので、特に特別な事とは思いませんでした。

Q6.今回の授業、「生活技術学」の実習をヤザキから 「イレクターで」、と提案させて頂きましたが、先生の、この授業に対しての 「ねらい」 は何でしょうか?
 (なぜ、「この授業を」とお考えになったのでしょうか?)
A6.「生活技術学の実習」 ADL(日常生活動作:Activities of Daily Living)の授業ですので生活に密着した福祉用具の話しもしますがどうしてもカタログを見て用具を選ぶ事になり、結果 「道具に利用者さんを合わせる」 ような形になってしまいがちになります。なかなか理学療法の学生も物を作るという所まで考えが至らない。イレクターは人に合わせられる道具として凄く重要で、人に合わせることが出来る福祉用具があるという事を学生に理解してほしくて、この授業をやろうと考えました。また、前任校(国際医療福祉大学)の学校でもイレクターの授業をやらせて頂きましてそれなりの効果があったことも一つの要因となっています。

Q7.先生がイレクターの存在を知ったのはいつ頃?  それはどこで?
A7.十数年前になりますが国際医療福祉大学時代に福祉機器展を見学に行った際にイレクターの存在を知り、その後イレクターの授業もやらせて頂きましたので..

Q8.介護保険制度が施行され丁度10年になります。 イレクターについても福祉関係に使われ初め、すでに20年以上経過しています。この間に数多くの企業や各種の福祉用具が出回り、ある意味介護の世界が様変わりしたように感じますが、今、なぜ 「イレクター」 なのでしょうか?
A8.昔は、車椅子といえば全てオーダーメードで人の体に合わせて製作していましたが、それが現在では既製品が当たり前のレンタルの扱いとなっています。本当に利用者さんの様々な症状に合わせて色々な福祉用具が作れるというのはイレクターだと思います。どうしても道具を知らないと使っていくことが出来ないので...

Q9.今後、イレクターに期待するものは何でしょうか?
A9.今は、介護保険で活用できる福祉用具が偏っていて、逆に介護保険に入らないものが御座なりにされているように感じます。 イレクターの特長を生かして何にでも対応できてきちんとした形で利用者さんの手に入りやすくなるといいなと思います。カタログには既製品の物しか載っていないので非常に難しいですが...
たぶん利用者さんそのものがご存知ないので規格のもの以外対象にならない、という感覚もあると思います。

Q10.先生は、「介助者の身体的負担」 をテーマに多くの文献を発表されています。
福祉用具は当然なことですが利用者さんの不自由な部分を補う為に100%力を注いでいますが今後は、先生の研究テーマの一つでもある「介助者の立場」を考慮に入れた福祉用具の開発が一層望まれるものと思うのですが...
A10.凄く必要だと思います。 リフトだとかという物も有りますが、中々日本の現状として精神面的に受け入れがたい物が有ります。利用者さん本意ということからも難しく、介助者が楽になったら利用者さんの自立度が下がったという事も現実に有るので...

Q11.この授業を通して生徒に期待するものは何でしょうか?
A11.とにかく 「人の体に用具を合わせていく」 その人の住みやすい、生活しやすい環境を作っていくことが出来ることを実感してもらえたらな、と思います。

Q12.2012年に介護保険制度が改定されますが、その大筋の内容については、この11月にも指針が決まると新聞等で報道されていますが、その中で注目しているような事はありますか?
A12.介護保険に限った事というよりも、訪問リハビリテーションとしてキチンとしたものが作られることを望んでいます。現在、訪問理学療法といっても訪問看護の一部になっている部分があるので、あくまでも理学療法士、作業療法士、言語聴覚士というリハビリのスタッフがメインになって仕事が出来る制度ができてほしいと思います。

Q13.最後に先生から生徒へのメッセージをお願いします。
A13.利用者さんや家族のために、暮らしやすい環境を整えることで、ぜんぜん住んでいる世界が変わると思います。そうすると動作も違ってくるしモチベーションも変わってくる、そういう意味で使える道具はきちっと知っている必要があり、また、知るための努力を怠ってはいけないと思います。 生徒にはそう努めて欲しい。

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