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トップページ > 福祉用具講座 > 作業療法士が提案する… > 3.代表的な排便促進手段


3.代表的な排便促進手段

一般的に排便促進のアプローチとして食餌(しょくじ)療法・運動療法・マッサージなどが上げられますが、
身体機能に問題がある人にとって、病院では出来ても生活の中での継続は困難です。
また、病院などでも体に不自由があると下剤やオムツで対応することが多くそのまま自宅に復帰しても
自らの判断で改善することは困難です。

高齢者や障害者に対する排便管理の理想として、より体に優しい順に試行すること最終的には排便は
トイレで行うこと
です。
そのために、身体機能的にできない部分は自助具や福祉用具を利用し環境を整える
ことが重要な要因で、介護者を含めた当事者の評価や適応への援助は重要な要素と考えます。


■代表的な排便促進手段
@下剤
下剤
下剤には、その作用の強さより峻下剤(しゅんげざい)から緩下剤(かん
げざい)
まであり、内容的には便を柔らかくし ”かさ” を増やして排便反射
を促す機械性(増量)下剤と、腸の粘膜を刺激して腸運動を高める刺激性
の下剤とに大きくわかれています。

以前の調査によると、健常者の便秘症においても約80%の人が下剤に
頼り、しかも90%〜95%の人が刺激性の下剤を服用しその多くが薬局
にて購入していると報告されていて、まず最初に下剤と考えるのが常識
となっているようです。

下剤は医療の中でコントロールされている場合は非常に有効な手段で
すが、誤った処方や生活パターンの変化によって便失禁の可能性も
否定できません。加えて薬物耐性により服薬量が増加していく危険性も
はらんでいます。
A座薬
座薬
座薬の中では炭酸ガスを固形化したものが多く利用され、直腸内に
挿入され気化することで直腸を伸展し直腸-直腸反射などの排便反射を
促進します。
しかし温度が高いと気化しやすいため冷所で管理する必要があります。
また、リュウマチや頚髄損傷などの手の機能障害を持つ人にとって、
急いで挿入することは困難な場合もありますが、利用者が多いため座薬
挿入器などの自助具も製品化されています。
B浣腸
浣腸
グリセリンや石鹸水などを利用したものが多く、薬局などで購入できます。
病院では手術前など高圧浣腸を実施することもあります。
通常は10cc〜20cccの液体を肛門より注入し、液体の刺激により
サンプリング・レスポンスを引き起こし排便反射を促進します。
C摘便
摘便
摘便とは硬くなったり粘性の高い便を指で引っかきだすことをいいます。
この方法は残便を始末するだけでなく重要な排便促進のテクニックですが
正しい摘便のやり方をしないと、筋断裂による脱肛や痔のような肛門周囲
を傷つけてしまうというリスクを伴います。
D”水”の活用
洗浄便座
刺激感はあるが感触としてやさしい気泡を混入した洗浄便座の洗浄水で
肛門を刺激することで、肛門括約筋が緩み排便を促すことができます。
また、洗浄水が肛門から直腸内に入り排便反射を促進する効果(サンプリ
ングレスポンス)もあります。


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