作業療法士(OT)が提案する福祉用具

1.開発背景

■はじめに

トイレ
排便管理は、当事者もしくは家族にとってセクシャルな問題と同様に人前で公言できず、なおかつ心底困っている大問題です。
便失禁の頻度は、尿に比べて比較的少ないですが、臭気や衛生面において周囲の人を含めて格段の心理的ダメージがあります。特に便秘と下痢を繰り返しているようなケースでは、腸に機械的な刺激をつづけることの問題と肛門周囲の問題があげられます。
心理的にも、退行現象や羞恥心や屈辱感などのダメージとともに無力感やネガティブな指向の根源になりやすく、外出時の失禁などへの恐怖感や失禁時の他者への申し訳なさなどにより社会参加の機会も失ってしまう可能性があります。
排便管理に関して当事者は、多少困っていても今まで行ってきた生活パターンを変更することに危惧をいだきやすく、改善や今までと異なる方法には手が出しにくい状況にいます。
今回、特に高齢者や障害者の便秘の問題を中心に排便の基本的なメカニズムから「生活の中でどうすれば良いか」を考え当時、神奈川リハビリテーション病院OTの「玉垣 努」氏のご協力により開発した『排便補助用具 フロントレストキャリー』をご紹介します。

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