このページでは、福祉関連の情報でよく耳にする語句を集め、まとめた福祉用語辞典です。
それぞれの福祉用語は50音順に整理してあります。以下の行別リンクをクリックし検索する事で、より早く探すことができます。
介護給付 | 介護保険における要介護認定を受けた被保険者(要介護者)に対する保険給付。 |
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介護支援専門員 |
介護支援専門員は「介護保険法」に基づいて、本人およびその家族からの相談を受けて、要介護認定の申請や心身の状況、置かれている環境等を勘案し、サービスの種類・内容・担当者等を定めた介護サービスの給付計画(ケアプラン)を作成することなど、ケアマネジメント業務を行う専門職である。一般にケアマネジャーとも呼ばれている。 →ケアマネジャー |
介護認定審査会 | 介護保険制度において要介護認定・要支援認定の審査判定業務を行うために市町村が設置する機関。 |
介護保険施設 |
介護保険法による施設サービスを行う施設で、都道府県知事の指定が必要である。 介護保険施設には 1.指定介護老人福祉施設、2.介護老人保険施設、3.指定介護療養型医療施設の3種類があり、施設サービス計画に基き必要な介護及び日常生活の世話を行う。 |
介護保険法 (介護保険制度) |
介護保険は、加齢に伴って体の機能の衰え、日常生活に支障が生じた人に、介護サービスを支給する新たな社会保険制度(平成12年4月より実施)。 →詳細はこちらへ |
介護マンパワー | ホームヘルパー等の要介護者に対して専門的知識と技術をもって相談指導を行ったり、食事・排泄・入浴等の介護サービスを行う人々。 |
介護用ベッド | 介護保険制度において貸与される福祉用具の一つで、特殊寝台とも呼ばれる。分割された床板が動くことにより背部または脚部の傾斜角度が変化することでベッド上での起き上がり等を補助する。または床板が昇降することでベッドからの立ち上がりや車いすへの移乗動作を補助する機能を持つベッドのことで、介助者の負担軽減も目的としている。 |
介護予防住宅改修費 | 居宅介護住宅の改修費のこと。手すりを取付ける、段差を解消する、すべり防止及び移動をスムーズにするために床や通路の材料を変更する、扉を引き戸などに取り替える、トイレを洋式便器に取り替えるなど、これらに付帯して必要となる住宅改修に掛かる費用のことである。 |
介護老人保健施設 |
介護保険法による介護保険施設の一種。病状が安定期にある要介護者に対し、施設サービス計画に基いて、看護や医学的管理下における介護、機能訓練、日常生活上の世話などを行う施設として、都道府県知事の許可を受けたもの。 →詳細はこちらへ |
ガイドヘルパー | 身体障害者ホームヘルプサービス事業において、外出時の移動の介護等外出時の付き添いを専門に行うヘルパー。 |
拡大鏡 | レンズ、ルーペのことで、文字や絵を拡大して見やすくするための視覚補助具。 |
患側(かんそく) |
障碍を受けて不自由である半側を指す。 ⇔健側 |
簡易浴槽 | 寝たきり高齢者等、入浴に介助が必要で自宅浴槽では対応できない人のための浴槽。巡回入浴車積載の移動浴槽や、折り畳み式、分割式エアポンプで膨らませるビニール製等があり、組み立てて使用する。 |
記憶障害 | 高次脳機能障害の一つ。記憶を思い出せない、新しいことを覚えられないなど、記憶に関連する障害の総称。 物の置き場所を忘れる、同じことを繰り返し質問する、予定を覚えられないなどの症状が現れる。重度の記憶障害の場合は、現実にはない話をして(作話)、周囲が否定しても納得しないことがある。 |
機械浴 |
特別養護老人ホームや身体障害者施設に設置された重度障害者用入浴機器を利用した入浴。 →詳細はこちらへ |
義肢(ぎし) | 両手両足の欠損部分に装着し、人工的に補てんするための器具。 |
ギャッチベッド | ベッドの上半分あるいは下半分が手動又は電動で簡単に自由に上げ下げできるベッド。 |
仰臥位(ぎょうがい) | あおむけのこと。 |
居宅生活動作補助用具 | 在宅で生活している障がいのある方のために、生活が円滑に行えるようにする、居宅介護住宅改修費(介護予防住宅改修費)のかかる住宅改修のこと。 |
起立性低血圧 | 低い姿勢や座った状態から急に立ち上がったり、長い時間立ち続けている際に生じるめまいや立ちくらみなどを訴える状態のこと。 |
クオリティ・オブ・ライフ(QOL) | Quality of Lifeの略。生活の質のこと。自分らしい生活を送れるようにすることを目指す医療の考え方。「生活の質」、「人生の質」、「生命の質」などと訳される。病気を治しても治療の副作用でハンディキャップを残すとその後の生活に様々な支障を来す事になる。抗癌剤の副作用で腎臓や肝臓などの内臓に障害が残ったり、手術による傷痕などがあると、QOLは低下する事になる。最近では病気が治った後はできるかぎり普通の生活に戻れるように考慮した治療を選択するようになっている。これをQOLを考えた治療という。 |
グループホーム |
地域社会の中にある住宅(アパート、マンション、一戸建て等)において、数人の障害者等が一定の経済的負担を負って共同生活をする形態。同居あるいは近隣に居住している専任の世話人により食事の提供、相談その他の日常的生活援助が行われる。 →介護施設の種類と特徴はこちらにまとめてあります。 |
ケアカンファレンス | 事例の援助過程において、的確な援助を行うために援助に携わる者が集まり、討議する会議のこと。 |
ケアハウス |
老人福祉法に規定する経費老人ホームの一種。60歳以上の配偶者を有する物で、身体機能の低下または高齢者のため独立して生活するには不安がある方が自立した生活を継続できるよう構造や設備の面で工夫された施設。全室個室化されていること、車いすの利用が可能であることなど、プライバシーや自立した生活を尊重した構造となっている。 →介護施設の種類と特徴はこちらにまとめてあります。 |
ケアプラン | 個々のニーズに合わせた適切な保険・医療・福祉サービスが提供されるように、ケアマネージャーを中心に作成される介護計画のこと。 |
ケアマネジャー |
援助のすべての過程において、利用者と社会資源の結び付けや関係機関・施設との連携など、生活困難な利用者が必要とする保険・医療・福祉サービスの調整を図る(ケアマネジメント)役割をもつ援助者のこと。 →介護支援専門員 |
ケアマネジメント | 生活困難な状態になり援助を必要とする利用者が、迅速かつ効果的に必要とされるすべての保険・医療・福祉サービスを受けられるように調整することを目的とした援助展開の方法。 |
軽費老人ホーム |
老人福祉法に基づく老人福祉施設の一種。無料または低額な料金で高齢者を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする入所施設。 利用の方法は利用者と施設長との契約による。 →介護施設の種類と特徴はこちらにまとめてあります。 |
ケース・スタディ (事例研究) |
社会福祉援助においては、サービス利用者の問題や性質が、援助過程でどのように対処されたかを観察・分析することで、援助方法の一般性を研究しようとするもの。 |
ケースワーカー | 社会生活の中で困難や問題をかかえ、専門的な援助を必要としている人に対して、社会福祉の立場から、個別事情に即して課題の解決や緩和のために助言、支援する援助者のこと。 |
言語聴覚士 | 「言語聴覚士法」に定められている専門職。音声機能、言語機能、聴覚に障害を持つ人(言語聴覚障害者・語聴覚障害児)に対して、それらの機能の維持・向上を図るために言語訓練、その他の訓練、必要となる検査や助言、指導、その他の援助を行う。病院や介護施設、福祉施設などで働くリハビリテーション専門職の一つで、国家資格である。 |
健側(けんそく) |
障害を受けていない半側を指す。 ⇔患側 |
交感神経 | 血管を収縮させるだけでなく、身体全体を緊張、あるいは興奮状態にする自律神経。 |
後期高齢者 |
75歳以上を後期高齢者(オールド・オールド)という。 →前期高齢者 |
公的扶助 (こうてきふじょ) |
保険料等の負担を必要とせず、国または地方公共団体がすべて公費により行う公的救済のこと。 |
高福祉・高負担 | 国民の福祉を充実するためには、国民の税等の負担が高くなるのが必然であるという考え方。 |
高齢社会 | 総人口に対して高齢者(65歳以上の方)の割合が高くなっている社会をいう。国際連合の分類では65歳以上人口の比が7%を越えた社会を「高齢化した社会」としている。 |
高齢者世帯 | 65歳以上の者のみで構成されるか、もしくはこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯をいう。 |
高齢者世話付住宅 | →シルバーハウジング |
高齢者総合人材センター (シルバー110番) |
いわゆるシルバー110番といわれるもので、高齢者及びその家族が抱える各種の心配ごと、悩みごとを解決するため各種情報を収集、整理し、電話相談、面接相談に応じるほか、福祉機器の展示等も行っている。各都道府県に1か所設置されており、プッシュホンで「#8080(ハレバレ)」を押せば地域のセンターにつながるようになっている。 |
口腔ケア (こうくうけあ) |
口腔清掃,歯石の除去,義歯の調整・修理・手入れ,簡単な治療などにより口腔の疾病予防・機能回復,健康の保持増進,さらにQOLの向上を目指しています。 |
誤嚥(ごえん) | 食物や水、唾液などが、食道ではなく気管の方に入ってしまうこと。 |
誤嚥性肺炎 (ごえんせいはいえん) |
細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎です。高齢者に多く発症し、再発を繰り返す特徴があります。再発を繰り返すと耐性菌が発生して抗生物質治療に抵抗性を持つため、優れた抗生物質が開発された現在でも、多くの高齢者が死亡する原因になっています。 |
コーディネーター | 仕事の流れを円滑にする調整者のこと。社会福祉の援助において、他の職種とのチームワークが不可欠であるが、その際にその人たちとの調整をする。 |
国際障害分類 |
世界保健機関(WHO)が定めた障害の分類・定義。障害を生物学的レベル、個人レベル、社会レベルにおいてとらえたもので、それぞれ機能・形態障害、能力障害、社会的不利に分類・定義されている。 →ICIDH |
骨粗鬆症 (骨粗しょう症) |
骨密度が減少し、もろくなり骨折しやすくなった状態。 |
コミュニティ | 居住地域を同じくする共同体のこと。通常、地域社会と訳される。 |
コミュニティーワーカー | 社会福祉に関する専門的知識を有し、地域援助技術等を活用して、地域援助に当たる専門職者。その業務は、住民参加による地域組織化活動や地域間での連絡・調整、住民への福祉教育など地域援助に係る種々の活動がある。具体的な職種としては社会福祉協議会の地域福祉活動指導員・専門員など。 |
ゴールドプラン | 21世紀の高齢化社会を国民が健康で生きがいをもち安心して生涯を過ごせる社会としていくため、高齢者の保健福祉の分野における公共サービスの基盤整備を図ることとし、1989年(平成元年)12月に厚生・大蔵・自治3大臣の下で策定された高齢者保健福祉10ヶ年戦略。1994年(平成6年)にゴールド-プランを見直した新ゴールドプランが策定される。 |
ゴールドプラン21 |
「今後5ヶ年間の高齢者保健福祉施策の方向」のこと。 介護保険制度が始まる2000年(平成12年)4月から5ヶ年間の介護サービス基盤整備などを盛り込んだ高齢者保健福祉計画。 ①活力ある高齢者像の構築 ②高齢者の尊厳の確保 ③支え合う地域社会の形成 ④利用者から信頼される介護サービスの確立、の4つの柱を基本的な目標として掲げる。介護サービスの基盤整備と生活支援対策などが位置付けられ、新ゴールドプランには盛り込まれていなかったグループホームの整備を具体的な施策として掲げている。 |
コンチネンス | 英語で「節制」「自制」の意味。「失禁を克服する」という意味でも使われる。 |