5.ひうな荘 理学療法士 森山さんインタビュー

ここ10数年の間に、様々なかたちに変化していった介護施設での浴室。
最近では、今までの施設浴室とは違った構成のものが見うけられるようになりました。
今回、施設浴室の取材をさせていただいたのは、平成14年11月1日に開設したばかりの「介護老人保健施設三滝ひまわり」です。
介護老人保健施設 三滝ひまわり
住 所 : 〒738-0802
広島県広島市西区三滝本町2丁目99-2
電話 : 082-230-8777
FAX : 082-230-8327

■充実した浴室設備を利用し、自立生活に向けてのお手伝い

「三滝ひまわり」では、これまでさまざまな福祉施設で培われたノウハウとスタッフの皆さんの工夫で充実した浴室を設備し、入居者の方々の自立生活(家庭復帰)に向けてのお手伝いをしています。

■大型浴槽がない?!

今回の取材で、2種類の浴室を見学させていただきました。
その浴室の中で設置されていたどのお風呂も「家庭浴槽」に近い形で、福祉施設に多い「大型浴槽」がありませんでした
この理由として「三滝ひまわり」の理学療法士(PT)の曽根さんは、
『あまり大勢の人と入浴するのは嫌だという気持ち的な面と、広いお風呂では体勢維持が難しいという安全の面、通所者様・入所者様が在宅に帰えられる際の練習のため、そして何よりお風呂を楽しみにして入っていただくことを考慮して家庭浴槽を中心とした設計としました。』
と説明してくださいました。
大型浴槽がなく家庭浴そうが多いのは、より自宅に近い状態で入浴を楽しんで欲しいという願いからだったんですね。
  • 三滝ひまわりの浴槽
  • 三滝ひまわりの浴槽
  • 三滝ひまわりの浴槽
↑ 施設内の浴槽に「大型浴槽」は無く、すべて「家庭浴槽」でした。

■『座位入浴』で入浴します

「三滝ひまわり」では、浴そうに出入りする時の方法として『座位入浴』を用いています。『座位入浴』は、座った状態から手すり・入浴台を使い浴槽に出入りする方法です。
「三滝ひまわり」では、この入浴方法を用いて家庭復帰のための入浴練習を行っています。
→ 『座位入浴』 の説明はこちら!(4.座位入浴とは?)

< 座位入浴の方法 >

ご覧いただくためには、Media Playerが必要です。
お持ちでない方はマイクロソフトHPからダウンロードしてください。

< 座位入浴の方法 >

三滝ひまわりの洗い場
「三滝ひまわり」の洗い場は、なるべく体をかがまずに無理のない体制で自分で洗えるように、カウンターを高く設定しています。
また、洗い場ひとつひとつに手すりを設置し、立位保持が行いやすい様にしています。

■浴槽自体も工夫されてます

浴そう自体にも様々な工夫があります。
① 浴槽のカドを削り、万一の転倒の際の大ケガを防ぐ
② 浴槽の両脇に入浴台を設置して、健康な側から浴槽へ出入りできる様にした。
また、入浴台にターンテーブルを設置し、体の向きを変えやすくした。
③ 浴槽それぞれに、浴槽への出入り補助や座位保持のための手すりを取り付けた。
④ 浴槽内の底、滑り止め用の凹凸をつけ入浴中の体勢維持を行いやすくした。
  • 浴槽の工夫
  • 浴槽の工夫
  • 浴槽の工夫
次のページでは、実際に「三滝ひまわり」でご活躍されている理学療法士 佐々木万理さんに施設での福祉用具の使われ方や『座位入浴』についてお聞きしましたのでご紹介します。

◆ ご覧になりたい項目をクリックしてください。 ◆

ページトップへ

当ウェブサイトでは、お客様の利便性の向上およびサイト改善のためにクッキーを利用しています。
クッキーの利用にご同意いただける場合は、「同意する」ボタンを押してください。
詳細につきましては、クッキーポリシーをご確認ください。

同意する