

近年、北欧諸国、中でもフィンランドに、情報産業、福祉制度、教育のレベルなど、さまざまな面で日本でも注目が集まっています。日本では北欧諸国というと『高福祉・高負担』というように一般にいわれてきました。ここでは、フィンランドをはじめ北欧諸国は、どのような特徴を持つ福祉国家であるのか、検討してみたいと思います。
■福祉国家とは3つのタイプに分けられる
福祉国家とは、国(社会・行政)が国民の幸せに責任を持つ国を指し、そのために行う政策を社会政策と呼びます。すべての先進国といわれる国々は福祉国家であります。しかし、どの程度国民の幸せに責任をとるかによって、福祉国家は、一般的に大きく三つのタイプに分類されています。それらは、自由主義型、保守主義型、普遍主義型(いろいろな名称が使われています)の3つです。
福祉国家について、さらに詳しくお知りになりたい方は、
・エスピン・アンデルセン(Espin-Andersen,G.) "The three Worlds of Welfare Capitalism”
・ハンヌ・ウーシタロ 『北欧諸国の社会保障』
・横山純一/山田眞知子共訳 『札幌学院大学商経論集』、第11巻第3号、1994年12月Kautto, M. et al “Nordic Social Policy” 1999, London &
New York. Routledge.をお読みください。 このページはこれらの文献に依拠しています。
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