森と湖の国フィンランド紹介

■「スオミ」って知っていますか?

フィンランドの地図
日本から飛行機で10時間半余り、眼下には10数万個ともいわれる湖と果てしない針葉樹の森が続きます。「森と湖の国」と呼ばれるフィンランドの国土は日本とほぼ同じ。人口は、北海道(約570万人)より少ない約518万人です。それは1平方キロに15人しか住んでいない計算になります。フィンランドでは自分の国を「スオミ(suomi)」と呼んでいます。
スオミは、フィンランド語で湖の国を意味しています。森にはキツネ、ヘラジカ、オオカミをはじめ多くの野生動物が生息しており、また約3,000種類ものキノコは豊かな腐葉土を作ってくれる森の栄養源です。緑生い茂る森も魅力ですが、訪れた2月の森は雪に埋もれ、最もフィンランドらしい季節ではないでしょうか。 首都のヘルシンキの2月の平均気温は、-11.6度で、南部では12月から雪が降り始めます。しかし、大西洋を流れるメキシコ湾流のため、気候は比較的温和で、しかも湿度が低いので、体感温度は数字ほどではありません。
フィンランドではだれもが森や湖に自由にはいる権利が認められています。しかし、スノーモービルは定められたコース以外は通ってはいけないことになっているのです。また、自然保護のために水陸 両用機が森を飛び、湖を走っています。夏になると、1日の日照時間は長くなり、ヘルシンキでは1日20時間、北極圏では太陽が西に沈まず、地平線の上をはうようにして北に回り、森や湖をかすめながら東へと移動していきます。こんなミッドナイトサンが2ヶ月間も続く地域もあります。

■サウナから湖にドボン

サンタクロース村
サウナ発祥の地であるフィンランドの人々にとって「サウナのない生活は考えられない」というほどほとんどのホテルや家、船にサウナがあります。中でも煙で蒸し、白樺の小枝でバサバサと体を叩くスモークサウナが最高だといわれています。美しい湖畔に建つコテージの中では、薪がたかれ石が焼かれています。ゆっくりと体を蒸し、汗が噴き出たところでコテージの庭を駆け抜け湖へ思い切りよく飛び込むのが本当のフィンランドのサウナだと教えられました。そして、フィンランドの人たちにとっての贅沢のひとつが、湖畔にサウナ付きのコテージを建てることです。美しい湖畔のコテージはかなり高価だとか。
写真:Morton World

■サンタとムーミンのふるさと

サンタクロース村
世界中の子供たちはどこかにいるに違いないサンタクロースに手紙を書きます。深い森の奥にあるサンタクロース村に「SANTACLAUS FINLAND」の宛名だけで、手紙が届くようになったのは20年ほど前の事です。日本の子供たちからも、年間20万通近い手紙が送られてくるそうです。返事を書く手伝いをしてくれるのがトントゥと呼ばれる小人たちです。トントゥは本来フィンランド人の家に住む守り神なのですが、現在は村人たちが扮しています。サンタクロース村は、ノルウェーやスウェーデンにもあるのですが、フィンランドのロヴァニエミが最も有名になった理由は「宣伝上手」だったからだといわれています。控え目な国民性といわれているフィンランド人が宣伝上手だったとは。
世界中の子供に愛されているトーヴェ・ヤンソンの童話の主人公「ムーミン」の故郷もフィンランドです。ムーミンはフィンランドの妖精「トロール」をモデルにしたもので、南部の街ナーンタリにあるムーミンワールドには、アニメーションで見たものと同じムーミンの家があり、ムーミンやムーミンパパに会うことができます。

■大自然の神秘 「オーロラ」

オーロラ
フィンランドでは、夜の闇の獲物を求める狐の尻尾が振られるとき無数の火花が飛び散ってオーロラになるという伝説があります。その伝説によるものなのかフィンランド語でオーロラはrevontuli(レボントゥリ/狐の火)といいます。オーロラは太陽から吹きつけている荷電粒子(電子や陽子)と、地球の大気中に存在する物質(酸素原子や窒素原子)とが高速で衝突し、大気中の物質自身が白、赤、緑に発光することで発生します。オーロラが発生する場所は主に地磁気緯度65~70度の地域でそれら一帯 はオーロラ帯と呼ばれています。オーロラ帯では、 ほぼ一年中オーロラが発生しますが、北極圏の夏の時期は夜が無い白夜なので出現しても明るすぎる為にオーロラは見る事ができません。また、オーロラは地上100km以上に出現しているので厚い雲がかかったりする時も見られません。フィンランドでは、オーロラゾーンの下に位置する北部のラップランド地方が観測に絶好の環境をもっており、8月末から4月始めまでオーロラを観測することができます。

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